移民として暮らすイタリア生活、滞在許可書書き換え編

イタリアに住んで15年になります。他の国から移住したので私は移民です。
他の国で暮らすには、その国から許可をもらわないと住めないわけで、その許可が滞在許可書となります。
日本でも、外国人が滞在許可をもらうのはそれなりの理由がないともらえませんが、イタリアも同じくそれなりに大変です。 もちろん、滞在の理由が明確で許可が下りる内容であれば、ちゃんと書類さえそろえれば許可書は出してもらえます。大変というのは…その移民局に行くのが大変なんです。

私がイタリアに来た頃は、所轄の警察内に移民局がありました。インターネットとかオンラインとかなくもなかったけれど、ほぼ存在してないような時代だったのでとりあえず、並んで情報をとる。必要書類も所轄によって言うことはバラバラ、一日に受け付けてくれる人数も制限があったので朝も6時から並んで順番待ちをしたり、移民局職員は片言のイタリア語にイライラしながら対応と、よほどイタリアに住みたいという強い意志がなかったらなんでこんなことしなきゃいけないのよ。と挫折し兼ねない状況でした。
その後移民局はローマ郊外の建物に移されて、郵便局で受付をするシステムを作りました。 最初のほうは結構混乱状態で、私も今の滞在許可書に書き換えの時にこの郵便局から予約をやってみましたが、結局書類はどこにいっちゃんったのやらで、知り合いの警察の人にやり直してもらうという始末でした。
今は、予約はその場で出してもらったり結構ちゃんと機能してるみたいです。
私はすでに無期限の滞在許可書なので、書き換えの必要はないのですが、原則では5年ごとの写真を変えるようにという規則があるようです。
どこにもそんなこと書いてないし(どこかに書いてあるかもしれないけどどこに?)、誰にも言われてないから無視し続けて10年ほど滞在許可書を使ってましたが、さすがにパスポート番号が変わると、最近テロ防止ということもあって日本から帰ってくるときに空港のイミグレーションでグチグチ言われることが。
紙の滞在許可書もかなりボロボロになったし、パスポート番号も変わったし、引っ越しもしたし、そろそろ潮時かなということで、一大決心をして滞在許可書の書き換えに踏み出しました。
なんでこんなに渋っているのかというと、ローマの移民局に行くのが嫌なんです。
移民局の場所はここはこの世の果てかと思うような遠くて行きづらい場所にあって(暗に移民受付お断りと言われてる気分になる)、新しい建物のくせに設備は最悪でトイレもない。
10年前に行ったときは一つあったトイレは使用禁止だった...、難民移民が一日中そんなとこで質問まち、受付待ちでわさわさしていて所轄の警察内移民局の時より心折れました。

さすがに少しは変わっただろうと思って予約日時に行ったけれど、やっぱり10年前と風景は同じだった…
トイレはあったけど、簡易トイレが外に数台設置されていた…。
一つ変わったのは、受付用の窓口があってそこに予約の紙を渡すと、中で待っていてくださいと、そのあとすぐに呼ばれたことだろうか。
結局この日は、書類不備で受け付けてもらえなかったけれど、その場でまた予約を取ってくれた。

改めてみてみると、やっぱり場所はすごい場所だ。
ローマの環状線のほぼ近くにあって、周囲は工場やトラックの、バスの駐車場、ごみ処理施設も近くにあるので常に香ばしい何かを焼いているような匂いが…。 ほんと何でこんな場所に移民局作ったのかローマ警察意味不明です。

10年前と違っていたことがもう一つ、この荒野のような場所の近くに鉄道のTOR SAPIENZAという駅があるということがわかりました。
10年前もあったかもしれないけど、GOOGLE MAPとかない時代だったのでわからなかった…
しかも、我が家からの電車の乗り継ぎも比較的簡単そうなので電車で行ってみようといざ。
リアルで知り合いの人はく知ってるかと思いますが、私は極度の方向音痴です。
住んでいるところから半径1KM以上の場所に行くのが非常に困難。GOOGLE MAPなしではどこにも行けない。はじめての場所に行くと必ず道を間違えるという人間。
なので、遠くに行くときはものすごく時間に余裕をもって家を出るようにしてます。
勿論今回も、たっぷり時間に余裕をもっていきました。

そしてお約束通り、まず、降りる駅を間違えました。 終点のティブルティーナ駅で降りなければいけないところ、夢中になって本を読んでいたところ周りの人たちがぞろぞろ降り始めたので、あわてて降りたらなんとそこは一つ前のオスティエンセ駅だった。 しかも乗り継ぐべき電車の路線がないなーと散々駅構内を歩き回って10分くらいして気付くというあほ加減。
慌てて、我が神でもあるGOOGLE MAPで行き方を再検索すると、1番線にくる電車にのってテルミニ駅で乗り換えよ。というお告げが。なぜか、オスティエンセ駅には3番線がないけど、電車は3番線に入りますというアナウンス。ハリーポッターかよーと思いながら、なんとか一番線に入る電車にのってテルミ二へ。
テルミ二駅で降りると、神G MAPによると乗り継ぎ1分と書ているけど、乗り継ぎホームははるかかなた。10分ほど小走りでなんとかホームに。心配なので、運転手に「TOR SAPIENZA停まる?」と聞くと停まるというので中に。
ローマ郊外とを結ぶ電車の下り線なので、朝の時間はだれも乗ってない。もしやこの電車にのってるのは私だけでは?と思わせるくらいがらんとしてるではないですか。
さっそく、切符拝見の車掌がやってきて、再度TOR SAPIENZAに行きたいんだけど、というと「あ、この電車そこ停まらないよ」と…。 うそでしょ、だってさっき運転手にもきいたのにー。
申し訳ないと思ったのか、手持ちの端末で電車を調べてくれて、途中の駅で上りの電車に乗り換えなさいと教えてくれました。 この時点で我が家をでて1時間半…何やってんだ私。
他に乗客もいないので、車掌のおじさんとおしゃべりしながらしばし電車の旅。
途中SALONEという駅に停まったけれど車掌は「ここはジプシーしかいないから乗り換えは次の駅のほうがいい」と。もしこのあたりに住んでいる人がいたら申し訳ないけど、確かに駅の周りは荒野のようで建物らしきものは何も見えず、なんでこんなところに駅を作ったのかも不明。
そのあとのPONTE DI NONAという駅で降りて今度は上り電車に。
この電車は各停で、毎駅停まったのですが、先ほど通ったSALONEの駅を停まらないで通過したんです
見てみれば、ホームにはジプシーが電車待ちをしている様子が。
このジプシー街中に仕事(スリですけど)をするためご出勤というのは誰も承知の事実だけど電車停めないってちょっとすごいことだなと…
先日日本で電車が20秒前に出発して謝罪のニュースをみたけど、イタリアでは停車駅も運転手の采配一つだと教えてあげたい。 
そんなこんなで15年たってもまだまだ異国情緒たっぷりのイタリアを満喫した朝でした。



昨日我が家は模様替えをして、テーブルから窓の外が見えるようにしました。
ローマの木は紅葉はしませんが、黄葉はします。
今日も家から半径500メートルくらいしか移動しない私でした。
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